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西山 裕孝; 海老原 健一; 山口 正剛; 鬼沢 邦雄; 松澤 寛*
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中性子照射した原子炉圧力容器鋼で、照射誘起による粒界リン偏析に対する中性子照射速度の影響を、オージェ電子分光による分析を行って検討した。中性子照射条件は、照射温度が290Cで、中性子照射量は最大110n/cm、中性子照射速度の範囲は110 to 110n/cm/secである。分析結果及び速度論に基づくモデル計算から、上記の中性子照射速度の範囲では、粒界リン偏析の中性子照射速度にほとんど依存しないことを明らかにした。
勝山 仁哉; 飛田 徹; 西山 裕孝; 鬼沢 邦雄
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原子炉圧力容器(RPV)鋼の溶接熱影響部(HAZ)における金属組織と破壊靱性の相関を明らかにするため、典型的な多層盛溶接継手のHAZを対象とした金属組織観察と有限要素法熱伝導解析を行い、複数の溶接入熱に伴う粒径及び相分布の非均質性について特徴付けを行った。これをもとに、HAZの熱履歴を模擬した再現熱処理を施して代表的な粒径及び相を有する供試材を多数製作し、破壊靱性等の機械的特性の相違を明らかにした。また、特徴的なHAZ再現熱処理材に対して実施した中性子照射試験について、これまでに得られた結果等を紹介する。
武内 伴照; 蔵本 明*; 外山 健*; 永井 康介*; 長谷川 雅幸*; 義家 敏正*; 勝山 仁哉; 西山 裕孝; 鬼沢 邦雄
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中性子照射した原子炉圧力容器(RPV)鋼において、ミクロ組織と硬さの相関の照射量依存性を陽電子消滅,3次元アトムプローブ,ビッカース微小硬度を用いて調べた。分析試料には、不純物濃度の異なる2種のA533B鋼を、材料試験炉(JMTR)において照射速度を1.6-1.910n cm sとし、ほぼ揃えつつ、照射量を0.32-9.910n cmの範囲で約30倍に変じたものを用いた。結果から、高不純物濃度鋼の中照射量から高照射量にかけての緩やかな硬化は、Cu, Si, Ni, Mn主体の溶質ナノクラスターが主因であることが明らかとなった。また、低照射量における急激な硬化は両鋼材ともおもにマトリックス損傷によるものであり、特に単空孔や転位といったサイズの小さな欠陥によるものであることが示唆された。
山口 正剛; 海老原 健一; 西山 裕孝; 鬼沢 邦雄; 松澤 寛*
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原子炉圧力容器鋼の照射脆化機構解明のため、第一原理計算(VASP)によりbcc鉄やfccニッケルにおける欠陥-リン原子複合体の生成エネルギーや移動エネルギーを計算した。われわれの計算では、Fe-P混合ダンベルの方が格子間リン原子よりも生成されやすいという結果を得た。これは、以前に別の計算コード(SIESTA)を用いて計算された結果と逆であったが、われわれの用いているコードの方が高精度のため信頼できると考えられる。また、ニッケル中においてはNi-P混合ダンベルが形成されず、格子間リン原子の方がずっと安定であった。